こんにちは!高野山のふもとで酒蔵を営んでいる、あつおです!

今回は世界かんがい遺産に認定されている小田井用水(おだいようすい)と紀北(きほく)地域とのつながりについて紹介します。

紀北のことをまだご存知ない方はこちらの記事を先に読んでみてください!

高野山のふもとはお酒の一大産地だった!?その伝統を受継ぐ蔵元が語るかつらぎ町の酒造り

世界かんがい遺産「小田井用水(おだいようすい)」とは何か?

平成18年より、世界かんがい遺産に登録されている小田井用水。

和歌山の北東部にある紀北地域はお米の産地であり、県内有数のお酒の産地である川上酒(かわかみさけ)の文化を受継ぐ場所でもあります。

その、お米とお酒を支えたのが小田井です。

なぜ、小田井がつくられどのようにして紀北地域とつながっていくのか?について順をおって紹介していきます。

江戸時代につくられた農業用水路、小田井

現在、紀の川の北側一帯には多くの水田が広がり、県内有数の田園地帯となっています。しかし、かつてはたびたび干ばつに襲われ、「月夜にやける」(月夜でもかわいてしまう)と言われるほど水の便が悪い土地でした。転機が訪れたのは江戸時代です。現在の橋本市から岩出市まで、紀の川の水を運ぶ大土木工事が行われたのです。紀の川北筋の農地を潤す大動脈・小田井用水の開発です。

水土里ネット 小田井用水についてを引用

平成18年(2006)に世界かんがい遺産に登録された小田井用水とは紀の川に流れる水を田畑に運ぶ用水路のことをいいます。

元禄13年、紀州藩の藩命により「治水の神様」とよばれる大畑歳三(おおはたさいぞう)が長い年月をかけ完成させ、

川上酒の誕生につながっていきました。

なぜ、小田井がつくられたのか?

では、なぜ小田井がつくられたのか?

江戸初期の紀北地域では水不足に悩まされており、

  • 水不足により農作物が育てられない
  • 農作物の不足により、納税が減って資金が不足する

などの問題をかかえていました。

それにより、紀州徳川家の為頼の時代からどのように解決するか模索されており、8代目の吉宗の時代に小田井用水の開発がすすめられます。

小田井と川上酒とのつながり

もとより、紀北は和歌山でも随一のお米の産地でしられています。

寒暖差が大きい気候と山々からながれる豊富な伏流水は質の良いお米を作る条件であり、山の中腹にある天野(あまの)盆地では古くから高野山や紀州を治める大名に運ばれました。

一方、作物を育てるには多くの水が必要でそれを可能にしたのが小田井です。

多くの水を田畑に送り、紀北を穀倉地帯にした小田井の誕生で品質のよいお米が多くつくられるようになり、それが川上酒を造るお米につながります。

【結論】紀北が発展したのは小田井のおかけだった!!

小田井の誕生でより多くの水が使えるようになりました。

その水を地域の田畑へ送りより多くのお米が育てられ、質のよいお米が大量に採れるようになり紀州随一の穀倉地帯へと変貌していきました。

そして、多く採れたお米はお酒にかわり和歌山から大阪、江戸へ向かいます。

小田井は今も昔も和歌山北部の生活を支えています。

川上酒はどのように生まれたのか?小田井との結びつき

和歌山のお米づくりと酒造りの関係

お米作りに貢献した小田井用水。ではお酒造りにはどのように影響をあたえていったのか?

  • お米の取れ高の増加により一般人のお酒造りが許された(川上酒の誕生)
  • 小田井により生まれた小川に水車を設置

など小田井ができることで2つの影響がありました。

江戸時代以前は全国には藩から許可を得て一般人が営む酒蔵がいくつかありましたが、年貢としてのお米が大事だったため紀北では許されていませんでした。

転機となったのが小田井の誕生でお米取れ高が増え、条件づきでお酒造りが許されるようになり地元の裕福な農家など名士によるお酒造りが始まりました。

水車とお米の関係 川上酒のおいしいカラクリ

また、お酒造りをする上で大切なのが精米。

[名](スル)玄米をついて外皮取り除き白くすること。また、白くしたその米。しらげよね。「七分づきに—する」

weblio デジタル大辞泉  精米を引用

この精米はお酒をおいしくする上で大切な作業でこの精米を江戸時代では水車をつかっておこなっていました。

なので、各酒蔵は小田井にできた小川に水車を設置したくさんのお米を白くすることでおいしい全国からみてもおいしいお酒が大量につくられるようになります。

それを紀州のお殿様に納められ川上酒と呼ばれるようになりました。

【結論】小田井によって生み出された奇跡の酒文化 川上酒

水不足によりつくられた小田井用水。

それにより、多くのお米がつくられ地域のお酒造りにつながり和歌山でも有数のお酒の産地へと変わっていきます。

現在はお米に以外に柿、もも、ぶどうと多くの作物の生産を支えています。

まとめ

和歌山県紀北地域にはいくつものまだ知られていない物語が眠っています。

今回はそのうちの一つ、小田井について紹介させていただきました。

小田井には

  • 大畑歳三という製作者とその人の人生
  • 紀州徳川家の政策について

など紹介したいお話もあります。

また、この小田井が生んだお酒文化である川上酒について、これからも紹介していきます。

最後に川上酒にご興味ある方はこちらの記事もごらんください。

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