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酒蔵の暮らしについて
多くの酒蔵では秋頃からお酒を造り始め、冬の一番寒さが厳しい時期に大吟醸などのお酒を仕込み、春に終わります。
この造り方は寒造り(かんづくり)と呼ばれ江戸時代頃より始められ、それ以前では四季醸造(しきじょうぞう)という年間を通してお酒が造られていました。
現在、冷暖房設備の向上により四季醸造でお酒を造る酒蔵が増えています。
江戸時代から始まる寒造り
何故、江戸時代に始められた寒造りが今でも行われるのでしょうか?
それは、お米の収穫期や寒い時期は微生物の活動が弱くなるため、長期発酵が可能となりきめ細やかで美味しい酒質に仕上がるからです。
また、江戸時代では現在と違い働き手を外に求めていたので農家の労働力が確保しやすい冬だったともいわれています。
ですが、現在では下記の要因から四季醸造を行う酒蔵が増えています。
・酒蔵で働く蔵人がお酒造る
・冷房技術の向上
・輸出などの一社での日本酒の生産量が上がる
酒蔵の考えで変わる蔵のくらし
冬にお酒が造られ、春に新酒を祝う。
江戸時代より始められた寒造りによりTVなどで紹介される蔵のくらしは変化し、近年は海外で日本酒がブームになり消費量も増え、昔に比べ一軒での生産量も増加します。
初桜酒造の一年
最後に初桜酒造での一年の働き方について紹介していきます。
5月:甑倒しと真田まつり
お酒造りもようやく終わり、甑倒し(こしきたおし)を行い、紀北地域のお祭りである真田まつりに向けて貯蔵や瓶詰を行っていきます。
7月:酒造年度の始まり・踏み込み粕
7月から酒造年度が始まるので新年度に向けて道具などのチェックを行います。
また、春頃より仕込んだ踏み込み粕の状態を確認して袋詰めします。
8月:秋酒、お中元
お中元に向けて蔵内は忙しくなります。
その後は秋に販売する「秋上がり」のお酒の準備をしていきます。
9月:秋酒の販売・お酒造りの準備
秋上がりの販売と今年のお酒造りに向けて足りない道具や機械の注文を行います。
10~12月:お酒造りスタート
今年の年間スケジュールを決め、道具なの最終確認を行いお酒造りが始まります。
また、12月にはお歳暮と神社に奉納する御神酒、甘酒づくりも行っていきます。
1~4月:お酒造り
新年明けからお酒造りを再開し4月までお酒造りを行います。
3月には新酒の4月には5月の真田まつりに向けての準備も行います。